文系もシステムエンジニア(SE)になれる?スキル・知識の習得方法や注意点も解説
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- 文系でもシステムエンジニア(SE)にはなれる!
- システムエンジニアのおもな仕事内容
- システムエンジニアで活かせる文系ならではの強み
- 文章の作成能力が高い
- コミュニケーション能力が優れている
- チームを意識して動ける
- 文系がシステムエンジニアになるために必要なもの
- 文系からシステムエンジニアへ転身する際の注意点
- 適性を事前にチェックしておく
- 論理的思考力は必須となる
- 継続的に学習する
- 文系出身者がシステムエンジニアのスキル・知識を習得する方法
- 書籍を活用する
- 資格を取得する
- スクールに通う
- まとめ
システムエンジニア(SE)は、IT職種のなかでも需要の高い職種です。文系からシステムエンジニアへの就職・転職が可能なのだろうかと、気になる方も多いのではないでしょうか。
結論からいえば、文系出身者でもシステムエンジニアになることは可能です。文系からシステムエンジニアを目指す場合は、自身の強みや、転身時の注意点を事前に把握しておきましょう。
今回は、文系でもシステムエンジニアになれる理由や、文系ならではの強み、転身する際の注意点、スキル・知識の習得方法などを紹介します。システムエンジニアに魅力を感じている文系出身の方はぜひ参考にしてください。
文系でもシステムエンジニア(SE)にはなれる!
IT人材のなかでも、システムエンジニアは人手不足の傾向にあり、採用に積極的な企業も多いとされています。採用試験では、専攻分野よりも本人の適性や人柄が考慮されやすいこともあり、文系でもシステムエンジニアになれる可能性はあります。
ただし、新卒の場合はポテンシャル採用されることもありますが、IT知識ゼロのまま入社してしまうと仕事で苦労する可能性が高いでしょう。文系出身者であっても、一定レベルのITスキル・知識は事前に身に付けておくべきです。
システムエンジニアのおもな仕事内容
システムエンジニアの仕事内容は、システム開発のなかでも上流工程と呼ばれる以下4つの工程がメインとなります。
工程 | 特徴 |
---|---|
要求分析 | ユーザーがシステム・ソフトウェアで実現したい内容や、解決したい課題をヒアリングする工程。 |
要件定義 | 要求分析で明確化したユーザーニーズをもとに、実装する機能や性能を決める工程。 |
基本設計 | システムの機能・構成などの基本仕様を決めていく工程。クライアントにも理解してもらいやすいようにアウトラインを示す。 |
詳細設計 | システムの内部構造などを設計する工程。実際にプログラマーが開発で利用するパラメータなどを書き起こす。 |
システムエンジニアは、上表に挙げた上流工程にメインで携わるほか、下流工程ではシステムに関するテスト、納品後の運用・保守に携わるケースもあります。
システムエンジニアで活かせる文系ならではの強み
次に、システムエンジニアの仕事で活かせる文系ならではの強みを3つ紹介します。
文章の作成能力が高い
システムエンジニアの仕事では、要件定義書や基本設計書などのドキュメント作成が必須となります。そのため、文系出身者として文章力を活かせるのは強みになるでしょう。
社内外に向けたメール連絡や、クライアントへの説明資料作成時など、文章力が求められるシーンは多くあります。クライアントの要望がまとめられた資料を読む際には、読解力も活かせるでしょう。
コミュニケーション能力が優れている
クライアントへのヒアリング、スケジュールの交渉など、営業職的な立ち位置で動く際には、コミュニケーション能力を活かせます。理系出身者のなかには、コミュニケーション能力に不安を抱えている人も少なくないため、交渉や営業などのシーンでは文系出身者のほうが有利といえるでしょう。
チームを意識して動ける
プロジェクトに携わるチームの状況を意識して臨機応変に対応できる能力も、文系の強みといえます。例えば、開発するシステムに詳しい人材を確保したり、進捗遅れ回避のためほかのチームへサポートを依頼したりするシーンで、文系の方は柔軟に対応できる傾向があります。
システム開発では、限られたスケジュールで滞りなく開発を進行させるためにも、チームワークが特に重要です。同じ目標をメンバー間で共有し、業務に関する認識ズレを減らすことで、チーム一丸となってプロジェクトを進められるでしょう。
文系がシステムエンジニアになるために必要なもの
文系の方がシステムエンジニアになるために必要なものとして、基礎的なプログラミングスキルや営業スキル、ITシステムの知識が挙げられます。
特にプログラミングスキルは、上流工程の要件定義において、クライアントの要求がシステムとして実装可能か判断するうえで不可欠です。ある程度のプログラミングスキルがないと、現実的には開発が難しい要件定義をまとめてしまう、クライアントが求める成果物を設計できない、などの事態につながりかねません。
また、企業によっては開発工程の一部を下請けへ委託するケースもありますが、システムエンジニアにプログラミングスキルがなければ、的確な指示を出せません。円滑に業務を進めるためにも、プログラミングスキルはぜひ身に付けておきましょう。
文系からシステムエンジニアへ転身する際の注意点
続いて、文系からシステムエンジニアへ転身する際の3つの注意点を見ていきましょう。
適性を事前にチェックしておく
システムエンジニアを目指すうえでは、自身の適性を事前にチェックしておくことが大切です。具体的なチェックポイントとしては以下が挙げられます。
特に、トラブルに対して冷静に対処できる対応力は重要です。例えば、システムエラーが発生した場合は、早急に対処しなければクライアントに損害をもたらしかねないため、システムエンジニアの素早い対応が求められます。
また、案件によってはクライアントの要望で急な設計内容変更が発生するケースもあるため、ストレスを感じすぎず対応できる人は向いている可能性が高いでしょう。
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論理的思考力は必須となる
システム開発を進めるうえで、論理的思考力は必須です。なぜなら、システムの仕様を決める際は、どのような目的でその機能を実装するのか、根拠を明確にしなければならないためです。
チームメンバーに対して仕事を割り振る際や、作業期間を設定する際も、論理的思考力が役立つでしょう。
継続的に学習する
IT技術は日進月歩の変化を遂げているため、最新技術に対し常に高い関心を持ち、継続的に学習する必要があります。システムエンジニアになったあとも、新たなスキル・知識を積極的に身に付ける努力を続けることが大事です。
日々の努力を重ねることで、理系のエンジニアなどのライバルとも差をつけられる可能性があります。
文系出身者がシステムエンジニアのスキル・知識を習得する方法
ここからは、文系出身者がシステムエンジニアに必要なスキル・知識を身に付けるための方法を、3つ解説します。
書籍を活用する
システムエンジニア向けの書籍は、初心者向けからコミュニケーションの取り方に重点を置いたものまで、さまざまな種類があります。自身が学びたい内容に合わせて選べるうえ、書籍は持ち歩き可能なため、空き時間を有効に活用できるメリットもあります。
ただし、IT業界の技術進化のスピードは速く、書籍に書かれている内容が古くなっているケースもあるため注意しましょう。
資格を取得する
資格取得を通してスキル・知識を習得できるうえ、自身の知識を客観的に証明することもできます。特に文系出身者は、ITに関する基礎的な知識を習得できる「ITパスポート試験」の合格を目指してみてください。
ITパスポート試験の合格後は、国家資格取得者として就職試験での自己アピールにも役立てられます。
スクールに通う
即戦力のITエンジニアとして実力を身に付けたい方には、専門学校へ通うことをおすすめします。専門学校ではエンジニアとして必要なスキルを全般的に学べるうえ、2年制のため大学よりも学費を抑えられる点もメリットでしょう。
読売理工医療福祉専門学校のITエンジニア学科では、「プログラミングⅠ・Ⅱ」「情報システム概論Ⅰ・Ⅱ」「Webデザイン演習」など幅広いカリキュラムを設定しています。加えて、選択科目式の「資格対策」も実施しており、積極的に資格を取得したい方にうれしい学習環境といえるでしょう。
資格対策では、ITパスポート試験を中心目標としつつ、「基本情報技術者試験」「Linux技術者認定試験(LPIC)」など、システムエンジニアに役立つ各種資格の取得を目指せます。
さらに、本校独自の奨学金制度として、返済義務のない「小林與三次記念育英奨学金制度」などもあるため、学費を抑えながら通学できるケースもあります。
まとめ
システムエンジニアに対して理系のイメージを抱いている方もいるかもしれませんが、文系でもシステムエンジニアにはなれます。システム開発におけるドキュメント作成や、コミュニケーションが必要な業務を行なう際には、文系で培った能力を活かせるでしょう。
ただし、クライアントとのやり取りや下請け企業への指示などを的確に行なうためには、プログラミングスキルやITシステムの知識を身に付けておくことも大切です。
即戦力人材のITエンジニアとしてスタートを切りたい方は、読売理工医療福祉専門学校のITエンジニア学科への入学を検討してみてはいかがでしょうか。当学科では2年間 の充実したカリキュラムを通じて、システムエンジニアに必要な基礎的なITスキル・知識を身に付けられるうえ、各種資格の取得も目指せます。
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