第一種電気工事士

電気工事士とはどんな仕事？

電気工事士になるには、具体的な仕事内容や職業の特徴を理解する必要があります。
実際にどんな業務を担当できるのか、どのようなスキルが必要なのかがわかれば、就職のための準備を進められるでしょう。

以下では、電気工事士とはどんな仕事なのか、基本から解説します。

電気工事を担当できるプロフェッショナル

電気工事士とは、電気に関する工事を担当できるプロフェッショナルとも言える職業です。

プロの有資格者が電気設備のメンテナンスや工事を適切に行うことで、日常的に電気が安全に使えるようになっています。
そのため電気工事士は、私たちの生活に欠かせない職業だと言えるでしょう。

電気工事士になるには資格が必要

電気工事士になるには、国家資格が必要です。

電気工事士法によって定められた電気工作物の種類ごとに、対応できる資格は変わります。
具体的には「第一種電気工事士」と「第二種電気工事士」の2種類があり、それぞれ対応可能な業務範囲が変わります。

第一種電気工事士の場合、最大電力500キロワット未満の需要設備に限って、「一般用電気工作物」と「自家用電気工作物」に対応できます。
一方で、第二種電気工事士の場合には、「一般用電気工作物」のみが対応可能となります。

第二種電気工事士が対応できる一般用電気工作物に含まれるのは、住宅や小規模店舗など比較的小さな建物の電気設備です。
第一種電気工事士の対応可能範囲と比較すると、仕事の領域は狭くなるでしょう。

その点、第一種電気工事士ならあらゆる電気工作物の工事・管理が可能なため、多くの現場で活躍を目指せます。
待遇面でも第一種電気工事士の資格保有者の方が高く評価される傾向にあります。

第一種電気工事士になる難易度は高い？

第一種電気工事士は第二種電気工事士と比較して、より多くの専門知識・技術が求められます。
そのため資格試験の難易度も高く、対策が不十分だと不合格になる可能性も高いです。
そのため第一種電気工事士の資格取得を目指すのなら、その難易度の高さを考慮したうえで、事前に対策を取ることが求められるでしょう。

第一種電気工事士の試験難易度は合格率からもわかる

第一種電気工事士の試験難易度は、実際の合格率を参考にすることでわかります。
第一種電気工事士の試験合格率は、一次試験の学科で40～50%程度、二次試験の技能試験で60％程度となっています。

令和4年度のデータを見てみると、学科の合格率が58.2％、技能の合格率が62.7％です。
この年は比較的学科試験の合格率が高く、その後の技能の結果もよい点が特徴です。

簡単に合格できるラインとは言えませんが、しっかりと対策を取ることで資格取得は十分に実現できるでしょう。

第一種電気工事士の試験は年々変化している

第一種電気工事士の試験は、年々さまざまな点が変化しています。
例えば令和5年の学科試験からは、筆記だけでなくCBT方式の導入も始まりました。

そのほか、令和6年度からは年に1回だった試験が、年2回の実施に変更となります。
上期の学科試験は、CBT方式のみの実施となる予定です。このように、第一種電気工事士の資格は変化し、難易度にも影響が出ています。

そのため第一種電気工事士の資格取得を目指すのなら、こまめに情報を確認して万全の準備を整えるのがポイントです。

第一種電気工事士の受験条件

第一種電気工事士の試験を受けるのに、特別な条件はありません。
年齢や学歴に関係なく受験ができるため、完全な成果主義となっています。
一方で、試験難易度は高いため、しっかりと勉強する必要があります。

勉強時間と環境を確保するには、専門学校に進学して試験対策を進めるのがおすすめです。
第一種電気工事士の資格以外にも挑戦できるので、専門学校の卒業実績が将来のキャリアに大きく影響するでしょう。

専門学校は試験対策として、本格的な学習をサポートしている点も魅力です。

例えば「読売理工医療福祉専門学校」の「電気電子学科」は、令和4年度の第一種電気工事士技能試験の合格率が100%を記録しています。
手厚い指導の対策講座を実施しているため、毎年多くの合格者を排出しているのが特徴です。

第一種電気工事士試験の合格率を高めるのなら、「読売理工医療福祉専門学校」の「電気電子学科」への進学が1つの方法となります。

第一種電気工事士の需要

電気工事士の資格は第二種に人気が集中すると思われがちですが、
現在は高圧受電する場所が増えてきており、幅広い現場で作業に対応ができる第一種の需要も十分にあります。

IT化が進む現代において、電気は決して欠かすことのできない存在であり、そういった環境で様々な電気工事が行える専門技術者の仕事は必要とされています。

実際に電気工事士の資格取得を目指す人の割合は増加傾向となっていますし、環境にやさしい自然エネルギーの利用、
電力の自由化などから今後も様々な電気設備の発展が期待されていますので、資格の需要としてますます求められていくでしょう。

第一種電気工事士の将来性

今後も活躍が期待されている電気工事士の将来性についてですが、
電気に関連する工事や管理に携われるのは有資格者の電気工事士だけです。そのため、急激に需要が減ってしまうといった事態になることはないでしょう。

特に第一種電気工事士に関しては、経済産業省の調査において2020年頃から高齢層の技術者が大量に退職をするとの予測が立っており、
これからの時代は人材不足が懸念されています。

必要とされる第一種電気工事士が将来大幅に減ってしまうことは、一層技術者の育成が求められる状況になりますので、需要も非常に高いものとなるでしょう。

資格を生かせる仕事

第一種電気工事士の資格が活かせる現場としては、工場やビル管理会社、医療・福祉施設、電力会社などが挙げられます。
第二種よりも携われる作業の幅が広がりますので、このように様々なシーンでの活躍が期待できます。

また、近年では太陽光エネルギーや風力発電などへの注目が集まっています。
それらを踏まえ実務経験を積んだ後、太陽光発電システムの設置を行う電気屋になるといった独立の道も第一種電気工事士の資格にはあります。

資格取得で期待できる収入

第一種電気工事士の年収は400万円から500万円程が相場となっています。
電気工事士の資格を取得していると手当を貰えることがあり、これは第二種より第一種の資格ですと仕事が行える幅もぐんと広くなります。そのため、第二種の資格と比較しますと第一種では月給の手当が平均5万円程高くなるようです。

また、第一種電気工事士が働ける場所と言うのは、ビル管理を行う会社や屋内配線の工事を請け負う会社など、実に様々です。同じ資格を得ていても、このように仕事の内容や種類によっても収入に違いが見られます。

資格を取得した卒業生の主な就職先

JR東日本、相鉄企業、成田スカイサービス、東京電力、関電工、弘電社、USEN、東光電気工事、日本電設工業、清水建設、京王建設、東日本エンジニアリング、野村不動産パートナーズ、読売不動産　他多数

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読売理工医療福祉専門学校
電気電子学科について

読売理工医療福祉専門学校 電気電子学科では、第一種電気工事士の対策授業を行っています。
第一種電気工事士は、例年の平均総合格率が20～30％台の国家資格ですが、本校在校生の合格率は毎年全国平均を上回っています。