システムエンジニアの平均年収は?年収が決まるポイントや、アップさせる方法を紹介
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- システムエンジニアの平均年収は約660万円
- システムエンジニアの平均年収はどのようなポイントで決まる?
- 企業規模の違い
- 業界・業種の違い
- システムエンジニアが平均年収をアップさせる方法4選
- 上流工程の仕事を担当する
- プログラミング・マネジメントのスキルを磨く
- IT資格を取得する
- フリーランスとして活動する
- システムエンジニアとして働くために必要な能力・知識は?
- コミュニケーション能力
- 幅広いIT知識
- まとめ
システムエンジニアとして働く場合、どのくらいの平均年収になるのか気になる方は多いのではないでしょうか。
システムエンジニアの平均年収が決まるポイントや、年収をアップさせる方法を知っておくことで、自身が働く際に高年収を目指しやすくなります。
今回は、システムエンジニアの平均年収を紹介したうえで、平均年収が決まるポイントやアップさせる方法、働くために必要な能力・知識を解説します。システムエンジニアを目指している方や、年収アップを図りたい方は、ぜひ参考にしてください。
システムエンジニアの平均年収は約660万円
厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、システムエンジニアを含む職種の2022年の平均年収は、660.4万円です。多くの産業を含めた一般的な労働者の平均年収は440万円程度とされているため、それに比べると平均年収は高い傾向にあるといえるでしょう。
システムエンジニアを含む職種の年代別の平均年収は、以下のとおりです。
年代 | 平均年収 |
---|---|
20代 | 445.4万円 |
30代 | 688.7万円 |
40代 | 749.4万円 |
50代 | 713.0万円 |
※参考:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」
※算出方法:きまって支給する現金給与額×12ヵ月+年間賞与その他特別給与額
上表のとおり、20代から年代が上がるたびに平均年収はアップし、40代でピークを迎えています。20代と40代の平均年収を比較すると、300万円以上はアップしている計算です。
システムエンジニアの平均年収はどのようなポイントで決まる?
次に、システムエンジニアの平均年収が決まるポイントを解説します。
企業規模の違い
平均年収の差が生まれる要因として、企業規模が挙げられます。厚生労働省の同資料によると、企業規模別の平均年収は以下のとおりです。
企業規模 | 平均年収 |
---|---|
大企業 | 788.6万円 |
中企業 | 610.7万円 |
小企業 | 575.1万円 |
※参考:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」
※算出方法:きまって支給する現金給与額×12ヵ月+年間賞与その他特別給与額
※労働者数1,000人以上の企業を大企業、100~999人の企業を中企業、10~99人の企業を小企業とした
上表のとおり、企業規模と平均年収の金額は比例しています。大企業と中企業では180万円近くの差が生まれ、大企業と小企業では200万円以上の差が開いています。
業界・業種の違い
システムエンジニアに求められるレベルが高い業界・業種の場合、受け取る報酬も高くなる傾向があります。例えば、銀行・保険会社などの金融業やコンサルティングファームでは高い技術力が求められるため、年収も高くなるといわれています。
特に、決済システムなどを担当するシステムエンジニアは、正確性が問われて責任が重くなる分、高年収が見込めるでしょう。また、システムの開発・運用を請け負うSIerのなかでも、特に外資系のSIerは高年収とされています。
システムエンジニアが平均年収をアップさせる方法4選
続いて、システムエンジニアが平均年収をアップさせる方法を4つ紹介します。
上流工程の仕事を担当する
システム開発の仕事は、以下のように上流工程と下流工程に分かれており、システムエンジニアは基本的に上流工程を担当します。
【上流工程】
【下流工程】
なかでも「要件定義」は最上流工程ともいわれ、クライアントの事業や課題を把握したうえでのヒアリングや、システムへ実装する要件や内容の検討を実施します。要件定義の詰めが甘いと、クライアントと開発会社で認識のずれが生じて、トラブルにつながりかねません。
注意したいのは、二次請けや三次請けと呼ばれる企業の場合、システムエンジニアであっても上流工程を担当できない可能性がある点です。できるだけ一次請け(元請け)企業へ就職し、上流工程を担当するシステムエンジニアとして活躍することで、高収入を狙えるでしょう。
また、入社した企業でキャリアアップしたり、経験を活かして好待遇の会社へ転職したりすることも、年収アップには有効です。
プログラミング・マネジメントのスキルを磨く
下流工程の開発(プログラミング)はプログラマーが担当するケースが多いものの、システムエンジニアであってもプログラミングスキルは学んでおきましょう。プログラミングスキルがあれば、システムの設計書作成や工数見積もりの際に活かせるためです。
加えて、マネジメントスキルも身に付けておきたいスキルの一つです。例えば、上流工程を担当し、管理者としてマネジメントスキルを養っておけば、将来的にプロジェクトマネージャーなどのキャリアパスを選択しやすくなるでしょう。
プログラミングやマネジメントに関するスキルを磨くことで、年収アップにもつながりやすくなります。
IT資格を取得する
業務と関連性のあるIT資格を取得すれば、企業によっては資格手当が付くため、長期的な年収アップにつながります。IT資格の具体例としては、「ITパスポート試験」や「基本情報技術者試験」などの国家資格が挙げられます。
また、企業が自社製品のスキル・知識を認定する「ベンダー資格」を保有していると、即戦力人材としてのアピール力が備わり、転職でも役立つでしょう。ベンダー資格の種類によってはグローバル人材としての評価につながり、外資系企業で働けるケースもあります。
ただし、ベンダー資格は更新制を取り入れていることが多いため、有効期限が切れないように定期的にチェックしておくことが大事です。
フリーランスとして活動する
最新のIT技術を学んだり、スキルを磨いたりしてシステムエンジニアとしての市場価値を高め、フリーランスとして独立するのも年収アップに有効です。フリーランスは請け負う仕事の自由度が高いうえ、受注する案件単価によっては、1,000万円以上の年収を目指せる可能性もあります。
ただし、会社勤めのように福利厚生の恩恵はなく、案件獲得も自身で行なう必要がある点は留意しておきましょう。未経験からいきなりフリーランスとして活動するのは難しいため、まずはIT企業へ就職して実務経験を積むのが得策です。
システムエンジニアとして働くために必要な能力・知識は?
ここからは、システムエンジニアとして働くうえで、特に重要な能力・知識を紹介します。
コミュニケーション能力
システムエンジニアは、さまざまなシーンでコミュニケーション能力が問われます。具体的には、クライアント対応や社内会議、プログラマーへの作業依頼などのシーンが挙げられます。
特にクライアント対応では、先方の要望や課題をヒアリングして、要件定義として適切にまとめなければなりません。相手の意図を正しく汲み取りながらプロジェクトを進めるためにも、高いコミュニケーション能力が不可欠です。
幅広いIT知識
システムエンジニアには、プログラミング言語の知識はもちろん、ネットワークに関する知識など幅広いIT知識が求められます。基礎的なIT知識を身に付けるためには、専門学校で学ぶことも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
読売理工医療福祉専門学校のITエンジニア学科では、知識ゼロの状態からプログラミング、ネットワーク、Web技術を2年のカリキュラムを通じて習得できます。ITパスポート試験をはじめとした国家資格の取得も在学中に目指せるため、卒業後は即戦力のITエンジニアとしてスタートが切りやすくなるでしょう。
また、クラス担任とキャリアカウンセラーによる指導など、就職対策も充実しています。毎年幅広い企業から求人が寄せられているため、自身の適性に沿って卒業後の進路を設計しやすいことも特徴です。
まとめ
システムエンジニアの平均年収は、企業規模や業界・業種によって変動する傾向にあります。年収アップを狙うのであれば、上流工程の仕事を担当できるように実務経験を積んだり、プログラミングスキルを磨いたりすることが大切です。
幅広いIT知識を身に付けて、卒業後に即戦力人材として活躍したい方は、読売理工医療福祉専門学校のITエンジニア学科への入学を検討してみてはいかがでしょうか。当学科では、ITエンジニアに必要なITスキル・知識を2年間のカリキュラムを通じて体系的に学べます。
本校独自の奨学金制度も備えているため、場合によっては学費負担を抑えて通学できるのも魅力です。システムエンジニアとして活躍するために一歩踏み出したい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。