ネットワークエンジニアの将来性と生き残るために大切な4つのこと
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- ネットワークエンジニアの現状と将来性
- ネットワークエンジニアの現状
- ネットワークエンジニアの懸念点
- ネットワークエンジニアには将来性がある
- ネットワークエンジニアとして生き残るために大切な4つのこと
- セキュリティに関する知識
- クラウドに関する知識
- 英語力
- マネジメント力・コミュニケーション力
- まとめ
現代ではIT・Web関連のビジネスが増え、ネットワークエンジニアとして働きたいと考える人も多いと思います。しかし、なかには「ネットワークエンジニアはやめたほうがいい」という声もあり、安易にネットワークエンジニアを目指すことで後悔する可能性もゼロではありません。
この記事では、ネットワークエンジニアの現状と将来性、今後の懸念点について解説します。また、ネットワークエンジニアとして活躍し続けるための重要なポイントも説明するので、ぜひ参考にしてみてください。
ネットワークエンジニアの現状と将来性
ネットワークエンジニアは、よく将来性のある職種といわれますが、実際はどうなのでしょうか。ここでは、ネットワークエンジニアの現状と懸念点を踏まえたうえで、将来性を考察していきます。
ネットワークエンジニアの現状
経済産業省実施の調査によると、IT人材は2018年の時点で、すでに約22万人不足している状態です。このままいけば、2030年には約45万人に達すると試算されています。
ネットワークエンジニアも例にもれず、慢性的な人手不足の問題を抱えているのが現状です。
年 | IT人材の不足数(中位シナリオ) |
---|---|
2018年 | 22万人 |
2019年 | 26万835人 |
2020年 | 30万3,680人 |
2021年 | 31万4,439人 |
2022年 | 32万5,714人 |
2023年 | 33万7,848人 |
2024年 | 23万352人 |
2025年 | 36万4,070人 |
2026年 | 38万856人 |
2027年 | 39万8,183人 |
2028年 | 41万5,387人 |
2029年 | 43万2,270人 |
2030年 | 44万8,596人 |
ネットワークエンジニアの懸念点
現在はオンプレミスのサーバー環境が減少し、AWSなどのクラウド型サーバーの普及が進んでいます。そうなると、企業は自社でサーバーやネットワークを用意する必要がなくなるため、「ネットワークエンジニアは不要になるのではないか」という懸念が残ります。
ネットワークエンジニアは慢性的な人手不足の問題を抱えており、この需要がなくなるということはないでしょう。しかし、クラウド化をはじめ、IoTやAIの先端技術が発展してきていることから、従来のネットワークエンジニアが活躍できる場は減少していくと考えられます。
ネットワークエンジニアには将来性がある
クラウド型のサーバーの広がりはあるものの、ネットワークエンジニアの仕事は、ネットワークを使ったビジネスがなくならない限りは需要があると考えられます。また、リモートワークへの移行をはじめとするコロナ禍の影響もあり、ネットワークエンジニアの需要は高まり、将来性は大きく期待できるでしょう。
ただし、クラウド型のサーバーが広がることにより、物理的に回線の配線や設置といった作業工程は減少する可能性があります。したがって、ネットワークエンジニアとして活躍し続けるためには、他のエンジニアと差別化できるスキルを身につけることが重要です。
ネットワークエンジニアとして生き残るために大切な4つのこと
ネットワークエンジニアは慢性的な人手不足といわれていますが、クラウド型サーバーの普及もあり、従来のエンジニアは需要が少なくなると考えられます。ここからは、今後ネットワークエンジニアとして生き残るために必要なことを、4つご紹介します。
セキュリティに関する知識
セキュリティに関しての知識は、ネットワークをはじめ、IT関連の仕事をするうえで不可欠です。特に、インターネットはパブリックなネットワークとなるため、セキュリティ対策が必須になります。クラウド型サーバーを介する場合も、セキュリティ面が重要となってくるため、積極的に習得するようにしましょう。
クラウドに関する知識
今後クラウドサービスへの移行がさらに進むと、大手クラウドサービスであるAWS・CP・Azureなどを適切に利用するためのスキルや、クラウド上でネットワークを構築するスキルが求められます。また、近年ではクラウドに特化した「クラウドエンジニア」という職種も誕生しており、求人数が増加しています。したがって、クラウドに関する専門的な知識があるほど、活躍の場が広がるといえるでしょう。
英語力
ネットワークエンジニアの仕事をするうえでは、英語力も重要です。海外製品を導入する際は英語表記のマニュアルを読む必要がありますし、海外拠点のネットワークにつなぐ際は、現地のエンジニアとコミュニケーションを取る必要があります。また、ネットワークエンジニアは外国人エンジニアや海外ベンダーと関わる機会も多いため、英語力があると有利です。
マネジメント力・コミュニケーション力
ネットワークエンジニアはプロジェクトに沿って作業を進めることが多く、メンバーに作業工程を指示したりまとめたりする際には、マネジメント力とコミュニケーション力が必要です。また、クライアントとのヒアリングから仕様書を作ったり、何かを提案したりする際も、マネジメント力とコミュニケーション力があったほうがスムーズに進み、質の高い提案ができるでしょう。
まとめ
ネットワークエンジニアの需要は年々高まっており、将来性も大いに期待ができます。
ただし、クラウドサーバーの普及や先端技術の発展により、従来のネットワークエンジニアが活躍し続けるのは難しいといえるでしょう。こういった変化のなかで生き抜くためにも、今回ご紹介した4つのことを積極的に身につけていきましょう。
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