基本情報技術者とは?難易度や勉強法について
投稿日:
- 基本情報技術者とは?
- 試験制度の変化が受験者を後押し
- 企業もIT人材育成に力を入れる
- 基本情報技術者試験の内容とは?
- 基本情報技術者試験の出題内容
- 基本情報技術者の合格率は?
- 基本情報技術者試験の勉強法
- 独学で行う
- 通信講座
- 専門学校
- まとめ
近年、IT業界の注目度が高まる中、基本情報技術者資格はITエンジニアを目指す人にとって、ITに関わる最初の第一歩です。
この記事では、基本情報技術者試験とは何か、その難易度や合格率、そして効率的な勉強法について詳しく解説します。IT業界への就職やキャリアアップを考えている方は、ぜひ参考にしてください。
基本情報技術者とは?
基本情報技術者とは、ITエンジニアへの第一歩を踏み出すための資格です。
IT業界で働く上で必要となる基礎的な知識やスキルを証明する国家資格。
いわば、ITエンジニアへの登竜門のようなもので、この資格を取得することで、IT業界への就職やキャリアアップに大きく近づけます。
IT業界で基本情報技術者が注目される理由
近年、AIやRPAといった新しい技術が急速に普及し、社会のデジタル化が加速しています。
それに伴い、IT技術者に対する需要は高まる一方です。
AI(人工知能)・・・人間のように考え、学習し判断できるコンピュータシステムのこと
RPA(Robotic Process Automation)・・・ロボットが人間の代わりに行うことができる業務自動化のこと
このようなデジタル化が進む中、企業は新しいサービスや製品を開発や、既存の業務の効率化をするためにIT技術者を必要としています。
ですが、供給が追いついていない状況であり、IT人材の不足が深刻な問題となっています。
試験制度の変化が受験者を後押し
基本情報技術者試験は、以下の点で受験者から注目を集めています。
CBT方式・・・ペーパーレス学習(または試験)のこと。コンピュータ上で問題が表示され、解答もコンピュータに入力する試験方式。
企業もIT人材育成に力を入れる
IT人材の不足を解消するため、多くの企業が新卒採用だけでなく、社員のスキルアップにも力を入れています。
基本情報技術者資格は、ITに関する基礎知識を証明する資格として、企業からも高く評価されています。そのため、資格取得を応援し、資格手当を支給する企業も増えています。
基本情報技術者試験の内容とは?
2023年4月から基本情報技術者試験の内容が大きく変わりました。
最大の変更点は、試験が通年実施になったことです。従来は年2回しか受験機会がありませんでしたが、これからは自分の都合の良い時に受験できるようになりました。
また、従来の試験と比べて、よりコンパクトになり、より実践的な試験へと変化しました。
基本情報技術者試験の出題内容
基本情報技術者試験は、大きく分けて科目A試験と科目B試験の2つで構成されています。 それぞれ、どのような内容が出題されるのか、詳しく見ていきましょう。
科目A試験
出題形式:四肢択一式で60問が出題。
出題内容:ITに関する幅広い知識が問われます。
具体的には、コンピュータの仕組み・ネットワーク・ソフトウェア開発など
合格基準:1000点満点中600点以上が合格ラインです。
科目A試験は、ITに関する基礎知識の習得と、それらの知識を応用する力が求められます。
科目B試験
出題形式:多肢選択式で20問が出題。
出題内容:アルゴリズムとプログラミング・情報セキュリティの2分野が中心です。
アルゴリズムとプログラミング:プログラムの考え方や、データの構造、アルゴリズムの設計などが問われます。
情報セキュリティ:情報システムのセキュリティ対策や、セキュリティに関する法律などが問われます。
合格基準:1000点満点中600点以上が合格ラインです。
科目B試験は、プログラムを作成したり、情報セキュリティ対策を考えたりする実践的な能力が求められます。
基本情報技術者の合格率は?
2023年4月から、基本情報技術者試験は大幅な制度変更が行われ、試験内容や受験方法が大きく変わりました。この制度変更に伴い、合格率にどのような変化があったのか見ていきましょう。
旧制度(~2022年)の合格率
2018年合格率(参考)
社会人 | 学生 | ||||
受験者数 | 合格者数 | 合格率 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
25.441 | 5.980 | 23.5% | 19.148 | 4.794 | 25% |
出典:IPA独立行政法人 情報技術処理推進機構
新制度(2023年4月~)の合格率
2023年4-6月合格率(参考)
4月受験者数 | 合格率 | 5月受験者数 | 合格率 | 6月受験者数 | 合格率 |
10.513人 | 56.4% | 9.724人 | 54.7% | 9.141人 | 52.5% |
出典:IPA独立行政法人 情報技術処理推進機構
基本情報技術者試験は、試験制度の改善や、受験者の学習意欲の高まりで、新制度移行後、合格率が大幅に上昇し、より多くの受験者が合格できるようになりました。
基本情報技術者試験の勉強法
基本情報技術者試験の合格に必要な勉強時間は、人によって異なりますが、一般的には200時間程度と言われています。
では、どんな勉強法があるのでしょうか?以下で見てみましょう。
独学で行う
「基本情報技術者試験は独学でも合格できる」という話をよく聞きますが、本当にそうなのでしょうか?
結論から言うと、初心者にとって独学での合格は非常に厳しい試験です。
独学で学習する際の注意点
コンピュータの仕組み、ネットワーク、データベースなど、様々な分野の知識が必要になります。IT用語は専門的で、初心者には理解しにくいものが多くあります。
独学では、何をどのように勉強すれば良いのか、迷ってしまうことが多く、効率的な学習が難しい場合があります。
長期間にわたる学習が必要で、途中で挫折してしまう人が多いです。特に、つまずいたときに一人で解決するのは困難で、諦めてしまうことも。
通信講座
効率的に学びたい方におすすめな勉強法が、通信講座です。
通信講座は、自宅で自分のペースで学習を進めることができるので仕事や家事で忙しい社会人にも人気です。
通信講座で学習する際のポイント
試験範囲を網羅しているか、自分のレベルに合ったコースがあるか確認しましょう。
基本情報技術者試験に合格した経験のある講師がいるか確認しましょう。
質問対応や添削など充実したサポート体制があるか確認しましょう。
入学金・授業料・教材費など、費用面も考慮しましょう。
短期間で合格したい場合は、短期間でカリキュラムを終えられるコースを選びましょう。
専門学校
経験豊富な先生や充実したサポート体制を求める方は、専門学校に通いながら資格を取得する勉強法をおすすめします。
専門学校で学習する際のポイント
試験範囲を網羅したカリキュラムで、効率的に学習を進めることができます。また、自分のレベルに合ったコースを提案してくれる学校もあります。
豊富な知識と経験を持つ講師から、分かりやすい解説を受けることができます。合格後にも、他の資格を取得できるチャンスがあります。
個別指導や質問対応も受けやすく、疑問点をその場で解消できます。
常に最新の教材や設備を利用できるため、効率的な学習が可能です。
本試験さながらの環境で模擬試験を受けることができる学校がほとんど。本番への対策を万全にすることができます。
基本情報技術者の試験科目の免除について
一部の学校では、専門学校で学んだ内容が認められ、試験科目が免除される場合があります。
読売理工医療福祉専門学校のITエンジニア学科では、2024年4月1日より
基本情報技術者試験の科目A試験(旧午前試験)免除対象となりました!
※ITエンジニア学科の修了試験に合格すれば、国家資格取得への最短ルートが開けます。
科目A試験が免除されるため、科目B試験に合格するだけで資格取得が可能に。
読売理工衣装福祉専門学校でより効率的にITスキルを習得しましょう!
まとめ
基本情報技術者試験は、ITに関する幅広い知識と、アルゴリズムやプログラミングなどの実践的な能力が求められる試験です。そのため、資格を取得することでITに関する基礎知識を有していることを証明でき、より高度なIT資格取得へのステップアップにもつながります。
合格するためには、試験対策とサポート体制、学習時間の確保が欠かせません。そのため、自身の生活環境を考えて、勉強法を選択してみましょう。
読売式教育メソッドで、未来を切り開くあなたを応援します!
読売理工医療福祉専門学校は、あなたの人生の第一歩を踏み出す場所。
少人数制によるきめ細やかな指導と、実習・インターンシップなど実践的な学びを通して、専門知識だけでなく社会で活躍するために必要な「人間力」「就職力」も養成します。
夢に向かって学びたい
社会で活躍したい
新しいことにチャレンジしたい
そんなあなたを、私たちは心から応援します。
オープンキャンパスにご参加ください!
学校の雰囲気を体験し、教員や先輩学生と直接話をすることができます。
あなたの疑問に何でもお答えしますので、お気軽にご参加ください。