データサイエンティストの年収事情とは?年収を上げるために取りたい資格
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- データサイエンティストの平均年収はどれくらい?
- 高年収のデータサイエンティストを目指すなら取っておきたい資格
- 統計検定
- G検定(ジェネラリスト検定)
- E資格(エンジニア資格)
- Python3エンジニア認定データ分析試験
- データベーススペシャリスト試験(DB)
- オープンソースデータベース技術者認定資格(OSS-DB技術者認定資格)
- まとめ
データサイエンティストは、近年注目され始めている職種の一つです。ビッグデータ時代において、大規模なデータを扱うスキルを持つ人材として、さまざまな業界で重宝されています。
データサイエンティストは今後も需要が伸びていくことが予想されていますが、この職種を目指すにあたり年収面での実態が気になる方も多いと思います。
そこでこの記事では、これからデータサイエンティストを目指す人にとって気になる年収事情や、収入アップに役立つ資格について解説します。
データサイエンティストの平均年収はどれくらい?
さまざまな職種の年収を調査している「求人ボックス給料ナビ」によると、データサイエンティストの平均年収は約715万円です。
一方で、国税庁が毎年実施している「民間給与実態統計調査結果」では、令和2年度における日本全体の平均給与は433万円です。これと比較すると、日本のなかでもデータサイエンティストの年収はかなり高いといえます。ただし、データサイエンティストの年収幅は、357万円から1,239万円 とかなり広く分布しています。
ちなみにデータサイエンティストの派遣社員の平均時給は2,606円です。データサイエンティストであれば、派遣社員の形態でもある程度の収入が得られるといえるでしょう。
また、データサイエンティストの年収は地域や年齢によっても差が出ています。地域別では関東が最も高く平均年収は687万円で、なかでも東京都は747万円と高い水準です。一方で京都府の平均年収は601万円となっています。
高年収のデータサイエンティストを目指すなら取っておきたい資格
今後も需要が高まると考えられるデータサイエンティストですが、誰でも同じように高年収が得られる仕事というわけではありません。
高年収のデータサイエンティストを目指すなら、常にスキルアップを考えることが必須です。そこでこの章では、スキルアップに役立つ資格を紹介します。
統計検定
統計検定は、一般財団法人統計質保証推進協会が実施する全国統一試験です。統計検定は以下の10区分の種別に分かれています。
データ分析や機械学習を実際に行なうには、統計学や確率は必須となる知識です。統計検定はデータサイエンティストを目指すうえで取得しておきたい代表的な資格の一つといえるでしょう。
G検定(ジェネラリスト検定)
G検定は、一般社団法人日本ディープラーニング協会が実施する資格試験です。正式名称は「JDLA Deep Learning for GENERAL」。AI技術をけん引する多くの世界的な企業が監修、協賛しています。
G検定は、ディープラーニングの基礎知識が身に付いているかが問われる試験で、知識を適切に活用する方針を立て、事業に活かせる能力を有しているかがチェックされます。
E資格(エンジニア資格)
E試験は、G検定と同様に一般社団法人日本ディープラーニング協会が実施している資格試験で、正式名称は「JDLA Deep Learning for ENGINEER」です。こちらも多くの世界的な企業が監修、協賛しています。
E検定はG検定と同じくディープラーニングに関する試験ですが、ディープラーニングの理論を理解して適切な手法で実装する能力や知識を問われるため、G検定より専門的な内容となっています。
Python3エンジニア認定データ分析試験
Python3エンジニア認定データ分析試験は、一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会が実施する民間資格です。比較的新しい資格で、2020年6月に受付が開始されました。
Pythonによるデータ分析の基礎・ライブラリを利用した分析の実践方法などの理解力が問われます。この資格習得に向けた学習のなかでPythonを利用した実践的なデータ分析手法の知識などが得られるため、データサイエンティストとして取得しておきたい資格です。
データベーススペシャリスト試験(DB)
データベーススペシャリスト試験は、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が実施する国家試験です。高度情報処理技術者試験に含まれる資格で、高品質なデータベースの企画、要件定義、開発、運用保守を行なうための知識と実践的なスキルを問われます。
オープンソースデータベース技術者認定資格(OSS-DB技術者認定資格)
オープンソースデータベース技術者認定資格は、特定非営利活動法人エルピーアイジャパン(LPI-Japan)が実施し、オープンソースデータベースの知識や技術を認定します。
認定試験は、2つのレベルに分かれています。一つはデータベースシステムの設計、開発、導入、運用が可能であることを認定するSilver、もう一つは大規模データベースシステムの改善や運用管理、コンサルティングが可能であることを認定するGoldです。
まとめ
データサイエンティストは日本全体のなかでもかなり収入の高い職業です。今後も需要が高まると考えられており、企業のニーズに応えられれば安定して高収入が得られるといえるでしょう。
ただし、実際にデータサイエンティストとして働いている人の収入には大きな差があり、地域やスキルなどによって変わります。データサイエンティストとして高い年収を目指すのであれば、関連する各種資格を取得して、継続的なスキルアップを図りましょう。