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介護福祉士の平均年収と年収アップの方法を解説!

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介護福祉士の平均年収と年収アップの方法を解説!
⽬次
  1. 介護福祉士の平均年収
    1. サービス種類別
    2. 年代別
    3. 雇用形態別
  2. 介護福祉士の求人事情
    1. 介護福祉士の年収にかかわる「介護職員処遇改善加算」
    2. 介護福祉士の年収は低い?
  3. 介護福祉士の年収をアップする方法
    1. 資格を取得する
    2. 給与の高い施設へ転職する
    3. 役職に就いてポジションを確保する
    4. 副業でトータルの年収を増やす
  4. まとめ
    1. 読売理工医療福祉専門学校の医療系学科

超高齢社会の日本において、介護業界は慢性的な人手不足に陥っているのが実情です。介護職を担える介護福祉士の需要が非常に高まっているため、介護福祉士の年収は需要とともに増加傾向にあります。また、2019年には国を挙げての待遇改善も実施されました。

この記事では、介護福祉士の平均年収や介護職員処遇改善加算について解説します。併せて、年収アップの方法についてもわかりやすく紹介しますので、将来介護福祉士の仕事を検討中の方はぜひ参考にしてください。

介護福祉士の平均年収

介護福祉士の年収は、サービス種別、年齢、雇用形態などによって異なります。それぞれ平均月給と想定年収は以下のとおりです。

サービス種類別

介護サービスの種類別の平均年収を紹介します。厚生労働省の調査結果によると、介護老人福祉施設・介護老人保健施設の平均年収が特に高い傾向にあります。

サービスの種類 平均月給 想定年収(月給×12ヵ月)
介護老人福祉施設 36万1,890円 434万2,680円
介護老人保健施設 35万380円 420万4,560円
介護療養型医療施設 32万9,850円 395万8,200円
介護医療院 32万3,950円 388万7,400円
訪問介護事業所 31万4,440円 377万3,280円
通所介護事業所 29万4,980円 353万9,760円
通所リハビリテーション事業所 31万5,020円 378万240円
特定施設入居者生活介護事業所 33万9,510円 407万4,120円
小規模多機能型住居介護事業所 30万3,760円 364万5,120円
認知症対応型共同生活介護事業所 30万3,800円 364万5,600円
参考:厚生労働省|令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果

年代別

次に、年代別の平均年収を見ていきましょう。男女とともに40代がピークです。

<男性>

年代 平均月給 想定年収(月給×12ヵ月)
29歳以下 29万5,580円 354万6,960円
30~39歳 34万2,110円 410万5,320円
40~49歳 33万3,160円 399万7,920円
50~59歳 33万3,160円 399万7,920円
60歳以上 28万9,800円 347万7,600円

<女性>

年代 平均月給 想定年収(月給×12ヵ月)
29歳以下 28万7,430円 344万9,160円
30~39歳 30万4,650円 365万5,800円
40~49歳 31万5,000円 378万円
50~59歳 31万3,530円 376万2,360円
60歳以上 28万6,080円 343万2,960円

雇用形態別

雇用形態別の年収は、非常勤で働くより常勤で働くほうが高い傾向にあります。また、特に常勤の場合は、資格保有の有無によって年収に差が出るようです。

<常勤>

保有資格 平均月給 想定年収(月給×12ヵ月)
介護福祉士 32万9,250円 395万1,000円
実務者研修 30万3,230円 363万8,760円
介護職員初任者研修 30万1,210円 361万4,520円
保有資格なし 27万5,920円 331万1,040円

<非常勤>

保有資格 平均月給 想定年収(月給×12ヵ月)
介護福祉士 14万5,710円 174万8,520円
実務者研修 15万720円 180万8,640円
介護職員初任者研修 13万3,670円 160万4,040円
保有資格なし 13万2,580円 159万960円
参考:厚生労働省|令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果

介護福祉士の求人事情

近年、慢性的な人手不足に悩まされている介護業界では求人数も多く、就職や転職はそれほど難しくありません。

この先、日本の少子高齢化が進み、2025年には人口の約30%が高齢者になると予測されます。これまで以上に介護福祉士の需要は高まっていくでしょう。人材を確保するためには、国を挙げての待遇改善に取り組む必要があります。

介護福祉士の年収にかかわる「介護職員処遇改善加算」

介護職員待遇改善加算とは、介護従事者の賃金改善を目的とした制度です。「キャリアパス要件」「職場環境等要件」という2つの要件を満たすことで、1人当たり月額最大3万7,000円相当の賃金が支給されます。

【キャリアパス要件】
  • Ⅰ…職位・職責・職務内容に応じた任用要件と賃金体系の整備をすること。
  • Ⅱ…資質向上のための計画を策定して、研修の実施、または研修の機会を設けること。
  • Ⅲ…経験もしくは資格などに応じて昇給する仕組み、または一定の基準に基づいて定期に昇給を判定する仕組みを設けること。
  • 【職場環境等要件】

    賃金改善以外の処遇改善(職場環境の改善など)の取り組みを実施すること。

    参考: 厚生労働省|「介護職員処遇改善加算」のご案内

    なお、加算条件は以下5つの区分に分かれ、それぞれの要件をどれくらい満たしているかによって加算額が異なります。

    区分 加算額 必要な要件
    加算Ⅰ 月額3万7,000円相当 キャリアパス要件Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ+職場環境等要件
    加算Ⅱ 月額2万7,000円相当 キャリアパス要件I・Ⅱ+職場環境等要件
    加算Ⅲ 月額1万5,000円相当 キャリアパス要件IまたはⅡ+職場環境等要件
    加算Ⅳ 月額1万3,500円相当 キャリアパス要件I・Ⅱ・職場環境等要件のいずれか
    加算Ⅴ 月額1万2,000円相当 キャリアパス要件I・Ⅱ・職場環境等要件のいずれも満たさない
    参考: 厚生労働省|「介護職員処遇改善加算」のご案内

    介護福祉士の年収は低い?

    介護福祉士の年収は「介護職員処遇改善加算」などによって、上昇傾向にあります。
    そのため将来的には年収が大幅に上昇し、より生活に余裕が出る可能性もあります。
    超高齢化社会において需要は高いまま維持されると予想されるため、待遇面の改善にはこれからも期待できるでしょう。

    職場の評価や実績、資格取得などによって年収は上がるため、高収入を得られる可能性もあります。

    介護福祉士の年収をアップする方法

    介護福祉士の年収アップを実現する方法には、いくつかのパターンがあります。

    以下では、介護福祉士の年収アップにつながる具体的な方法を解説します。

    資格を取得する

    介護福祉士の年収を上げるには、関連資格の取得が大きく影響します。

    関連資格を取得していれば、その分野のプロフェッショナルとして期待され、年収アップにつながる可能性があります。
    また、積極的に資格を取得する姿勢そのものが評価され、年収などの待遇面がよくなるケースも想定されるでしょう。
    将来的に年収アップを目指すのなら、まずは介護福祉士の仕事に関係する資格をピックアップしてみましょう。

    例えば以下の資格は、介護福祉士の仕事に関係するものと考えられます。

  • ケアマネージャー
  • 認定介護福祉
  • 福祉住環境コーディネーター
  • 介護事務管理士
  • 福祉用具専門相談員
  • 介護予防運動指導員
  • ケアクラーク
  • など

    これらの資格を複数所持していれば、それだけ能力とやる気のある人材として評価されやすくなります。
    資格によっては、資格手当の対象となって月々の収入にプラスされるケースもあります。

    自分の興味のある分野や資格をチェックし、取得を目指して早期学習に取り組むことがポイントです。

    給与の高い施設へ転職する

    介護福祉士の年収は、就職先によって大きく変わります。そのため給与などの待遇がよい施設への転職を行うことで、大幅な年収アップを実現できるケースがあります。
    年収の高い職場に転職するには、その待遇に見合うだけの能力が求められます。
    現在の職場で実績を積みつつ資格勉強などにも力を入れて、ほかの転職者と差別化を狙うのがおすすめです。

    介護福祉士が転職をする際には、基本的に転職サイト・エージェントの利用が考えられます。
    昨今の需要の高さに合わせて、介護分野に特化した転職サイト・支援サービスも充実しています。

    専門性の高い転職サービスであれば、さまざまな求人情報を参考にして転職先を選べます。
    なかには一般には公開されていない非公開求人を閲覧できる可能性もあるため、転職する際には各種サービスを上手く活用していきましょう。

    一方で、「転職=必ず年収が上がる」というわけではありません。
    場合によっては年収がそれほど変わらないのに、仕事が激務になるケースもあります。
    そういった転職の失敗を避けるためにも、企業や職場の情報は積極的に収集し、評価の高い場所に転職するのがコツです。

    役職に就いてポジションを確保する

    現在の職場にいながら年収アップを実現したい場合には、役職に就いて職場で高いポジションを獲得するのも1つの方法です。
    職場内で自身の評価が高まれば、現場マネージャーや管理職などの役職に早くから就ける可能性があります。
    介護福祉士としてより多くの仕事を担当できる人材になれれば、待遇が向上して年収アップにつながります。

    マネージャー職や管理職に就くと、これまでの業務に加えてスタッフの管理や新人の育成、職場環境の改善などさまざまな仕事も業務範囲になります。
    大変なことも増えますが、それだけやりがいもあるため、介護福祉士として働き続けたいのなら役職を目指して仕事をするのもおすすめです。

    副業でトータルの年収を増やす

    職場によっては、介護福祉士の副業が許可されているケースがあります。学んできた知識・技術を活用して、何か副業を始めるのもトータルの年収を増やす方法です。
    例えば国家試験対策についてブログを書いたり、動画を公開したりする方法が考えられます。

    そのほかにも自分が得意とする仕事や特別なスキルがあるのなら、それらを活かした副業にチャレンジするのもおすすめです。

    一方で、副業に集中しすぎて本業が疎かにならないように注意する必要があります。
    あくまで介護福祉士の仕事がメインになるように、使う時間と労力は上手く調整するのがポイントです。

    まとめ

    介護福祉士の年収は、サービス種別・年齢・雇用形態などによって異なります。年収をアップする方法には、新たな資格の取得や好待遇の施設への転職などがあるので、自分に合った方法を選びましょう。

    今後も、少子高齢化が進めば介護従事者の需要が高まり、さらに国からの待遇改善がある可能性もあります。介護福祉士は、将来性が高くやりがいのある職業だといえるでしょう。

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