ケアマネジャー(介護支援専門員)とは?資格は必要?
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- ケアマネジャー(介護支援専門員)とは?
- ケアマネジャーが生まれたのはなぜ?
- 介護保険の導入とケアマネジャーの誕生
- ケアマネジャーの仕事内容
- 居宅での仕事内容
- 施設での仕事内容
- ケアマネジャーになるには?介護支援専門員の資格とは?
- ケアマネジャーが活躍する場所とは?
- 介護福祉士からケアマネジャーへ!
- 介護福祉士とケアマネジャーの違い
- まとめ
介護が必要な人が、自分らしく安心して暮らせるようにサポートする「ケアマネジャー」。介護保険制度が誕生して生まれた新しい職業です。
ケアマネジャーの仕事は、利用者の方の人生に寄り添い、その人らしい生活をサポートすること。
やりがいのある仕事ですが「ケアマネジャーって具体的にどのような仕事なの?」「どうすればなれるの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか?
この記事では、ケアマネジャーの仕事内容やケアマネジャーになる方法、そして魅力について詳しく解説します。
介護の仕事に興味がある方は、ぜひ参考にしてください。
ケアマネジャー(介護支援専門員)とは?
ケアマネジャー(介護支援専門員)とは、介護が必要な方(要介護者や要支援者)が、安心して暮らせるようにサポートする専門家。
介護を必要とする方やそのご家族の相談に乗り、その人に合った介護サービスを受けられるようにケアプランを作成します。そして、ケアプランに基づいて関係機関や市区町村との連携も行います。
ケアマネジャーが生まれたのはなぜ?
介護保険法ができた2000年、介護が必要な人をサポートする「ケアマネジャー(介護支援専門員)」という新しい仕事が生まれました。
それまでは、介護が必要な方の相談に乗ったり、必要なサービスを調整したりする仕事は、社会福祉士や社会福祉主事が仕事の一部として行っていました。
しかし、介護保険法ができたことで、この仕事が「介護支援サービス」として正式に認められ、それを専門に行う人が「ケアマネジャー」と呼ばれるようになったのです。
つまり、ケアマネジャーは、介護が必要な方が安心して暮らせるように、専門的な知識と経験をもとにサポートする、介護保険制度の中で生まれた新しい職業なのです。
では、なぜケアマネジャーが必要なのでしょうか?
介護が必要な方一人ひとりの状況は様々。そのため、必要なサービスも人によって異なります。
ケアマネジャーは、専門的な知識と経験に基づいて、その人に合った最適なサービスを選定し、調整することで、より良い生活を送れるように支援する役割があります。
介護保険の導入とケアマネジャーの誕生
介護が必要な方が、より良いサービスを受けられるようにするために…。ケアマネジャーは、一人ひとりの状況に合わせて、必要なサービスを選んだり調整したりすることで、その方が自立した生活を送れるようにサポートします。
実は、介護保険が生まれる前は、介護が必要な方の相談に乗ったり、必要なサービスを調整したりする仕事に対して、国からお金が出る制度がありませんでした。したがって、専門的な支援を受けるには、個人の負担が大きかったのです。
ケアマネジャーの「相談援助業務」という仕事内容は、介護保険が誕生したことで初めて国から認められて、重要性が広く認識されるようになりました。
この制度の導入は、介護を必要にしている方とその家族にとって大きな進歩と言えるでしょう。
ケアマネジャーの仕事内容
ケアマネジャーの仕事は大きく分けて、居宅(自宅)と施設での仕事があります。
居宅での仕事内容
①相談業務
介護が必要になった方や、そのご家族から、生活の悩みや困りごとなどを聞き、一緒に解決策を考えていきます。
②ケアプランを作る
一人ひとりの状況に合わせて、必要な介護サービス(訪問介護、デイサービスなど)や、その内容などを計画書(ケアプラン)にまとめます。
③サービスの調整
ケアプランに基づいて、訪問介護やデイサービスなどの事業所と連携し、必要なサービスが提供されるように調整します。
④市町村との連携
介護保険に関する手続きや、その他必要な手続きをサポートします。
居宅のケアマネジャーは主に、居宅介護支援事業所や地域包括支援センターという場所で働いています。
施設での仕事内容
①施設サービス計画の作成
施設に入居している方が、その人らしく生活できるように必要な支援やサービスなどを計画書(施設サービス計画)にまとめます。
②課題の把握
施設での生活の中で、利用者が抱えている問題や課題を把握し、解決策を考えます。
③サービスの評価
提供されているサービスが、利用者の状況に合っているか、効果が出ているかを評価し、必要に応じてケアプランを見直します。
施設のケアマネジャーは主に、特別養護老人ホーム・介護老人保健施設・有料老人ホームなどの施設で働いています。
ケアマネジャーになるには?介護支援専門員の資格とは?
ケアマネジャーになるには、介護支援専門員という国家資格を取得する必要があります。この資格を取得するためには、いくつかの条件を満たす必要があります。
介護支援専門員を取得するための条件
医師・看護師・社会福祉士・介護福祉士などの資格を持っている人が対象となります。
ケアマネジャーとしての知識や能力を測るための国家試験です。
試験に合格した後、介護支援専門員としての業務に必要な知識や技術を学ぶ研修を受ける必要があります。
これらの条件をすべて満たし、介護支援専門員証を交付された人が、ケアマネジャーとして働くことができます。
ケアマネジャーが活躍する場所とは?
ケアマネジャーは様々な場所で活躍しています。
【主な職場】
介護施設:グループホーム、有料老人ホーム、特別養護老人ホームなど
訪問介護事業所: 利用者の自宅を訪問して介護サービスを提供する事業所
居宅介護支援事業所:ケアプランを作成し、サービスを調整する専門の事業所
病院:退院後の生活を支援
市町村:介護保険に関する相談窓口など
このように、ケアマネジャーは多様な場所で必要とされている存在です。
介護福祉士からケアマネジャーへ!
少子高齢化が進む日本において、介護が必要な高齢者数は今後ますます増加していくことが予想されます。それに伴い、介護保険サービスを利用する人が増え、ケアマネジャーの需要も高まっています。
実は、介護福祉士の経験を活かして、ケアマネジャーになる人が多くいます。介護の現場で培った知識や経験は、ケアマネジャーの仕事でとても役立つのです。
介護福祉士とケアマネジャーの違い
介護福祉士とケアマネジャーの違いは?どちらも介護業界で活躍している職業では?と疑問に思っている方へ、分かりやすく違いを説明します。
介護福祉士
ケアマネジャー
わかりやすくまとめると…
ケアマネジャーは、介護サービスの計画を作成・調整する人
ケアマネジャーは介護福祉士をはじめとする様々な職種と連携し、利用者が安心して生活できるような総合的な支援を行います。
介護福祉士からケアマネジャーになるためには、国家試験に合格し、実務研修を受ける必要があります。しかし、介護福祉士としての経験は、ケアマネジャーの仕事で大きく役立つのでぜひ挑戦してみてください。
まとめ
「介護職はきつい」…こんなイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。しかし、介護の仕事は、さまざまな人の「夢」をかなえる、やりがいのある仕事なのです。
介護の現場では、利用者の方から「ありがとう」の言葉を直接いただく機会がたくさんあります。利用者の笑顔が見られたとき、ケアマネジャーは大きな喜びを感じます。
高齢化が進む現代社会において、介護の仕事はなくてはならない存在。この仕事を通して社会に貢献し、より良い社会を築くことができるのです。
もし、あなたが人の役に立ちたい、社会に貢献したいと考えているなら、ケアマネジャーの仕事は素晴らしい選択肢の一つになるでしょう!
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