建築施工管理技士の受験資格は
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- 建築施工管理技士とは?
- 建築施工管理技士の受験資格とは?
- 1級施工管理技士の受験資格
- 2級施工管理技士の受験資格
- 建築施工技士の受験資格の免除制度
- 受験資格の実務経験を証明するには?
- まとめ
2020年の東京オリンピックへ向け、建設需要が高まっています。これにともない、建築業界の求人も増加しています。工事現場で働く際は、国家資格である施工管理技士を取得しておくと有利です。今回は施工管理技士のひとつである、建築施工管理技士の受験資格を紹介します。
建築施工管理技士とは?
施工管理技士とは、建設現場でさまざまな工程の管理や監督を行う役割を担っています。建築・土木・管工事などさまざまな種類があり、専門分野によって受験する資格が異なります。建築施工管理技士は、建築工事全般が管轄となる資格です。
建築施工管理技士の受験資格とは?
施工管理技士を受験するには、まず実務経験を積まなければいけません。必要な経験年数は最終学歴によって異なります。ここでは、学歴ごとに違う施工管理技士の受験資格をご紹介します。
1級施工管理技士の受験資格
1級施工管理技士試験を受けるには、2級施工管理士よりも長い職業経験が必要となります。その分幅広い知識と技術を持つと認められ、大きな建築物を扱う工事現場での管理業務が可能になります。
4年制の大学を卒業、もしくは専門学校で「高度専門士」の資格を得た方は、指定学科を修了していれば3年以上の実務経験で受験可能です。指定学科以外の卒業生であれば必要な実務経験年数は4年6カ月になります。
短大や高等専門学校卒業者、もしくは専門学校を卒業して「専門士」となった人は、指定学科卒業後5年以上で受験資格を得ます。指定学科以外なら7年6カ月が必要です。
高等学校・中等教育学校を卒業した人、もしくは専門学校で高度専門士・専門士となった人は指定学科卒業後5年以上で受験資格を得られます。指定学科以外なら7年6カ月が必要です。
高等学校・中等教育学校を修了した方、もしくは専門学校で高度専門士・専門士の資格を得ていない人は、指定学科卒業後10年以上、指定学科以外卒業なら11年6カ月以上の実務経験を要します。
上記のいずれにも当てはまらない人は、どの学科を卒業していても15年以上の実務経験を経なければ1級施工管理技士試験を受けられません。
2級施工管理技士の受験資格
大学出身者、専門学校で高度専門士となった人は、指定学科を卒業した後に1年以上の実務経験を積めば受験できます。指定学科以外の卒業であれば1年6カ月の実務経験が必要です。
短期大学や高等専門学校卒業者、専門学校で専門士となった人であれば、指定学科の卒業後に2年以上の実地経験を積まなければなりません。指定学科以外を卒業した場合は3年以上です。
高等学校や中等教育学校を卒業、または専門学校を卒業しても高度専門士・専門士にならなかった人は、指定の学科を卒業した後に3年以上の実務経験を要します。指定学科以外であれば4年6カ月以上になります。
いずれのパターンにも当てはまらない人は、学校を卒業した後に、8年以上の実務経験を積めば受験資格が得られます。
建築施工技士の受験資格の免除制度
一級建築士資格を持っている人は、建築施工管理技士の学科試験が免除されます。ただし、実務経験は、学歴に応じた規定の年数が必要です。
二級建築士試験に合格して、さらに5年以上の実務経験がある人は、1級建築施工管理技士試験を受けられるようになります。
受験資格の実務経験を証明するには?
施工管理技士試験を受ける際には、実務経験証明書を提出する必要があります。この書類には、働いている会社の代表印と社印を押印してもらう必要があります。受験者本人が経営者である場合は、工事を請け負ったことを証明する書類を提出しなければなりません。
まとめ
建築施工管理技士の資格は、取得することによってスキルアップにつながります。特に、1級があれば大規模な工事で、監理技術者となることも可能です。建築の専門家として働いていく場合は、建築施工管理技士の取得を目指してはいかがでしょうか。