電験3種の資格を取ろう
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- 電験3種の資格とは?
- 受験と取得方法について
- 電験3種の資格はかなりの狭き門
- 有資格者の就職先は?
- 電気の道を目指すなら
電験3種(第三種電気主任技術者)は、電気設備における知識や技術を問う資格です。電気設備や工事保安のスペシャリストとなるためのこの資格ですが、実際にどのような職場で役立てることができるのでしょうか?こちらでは、電験3種を活かせる職業や、取得するメリットについてご紹介します。
電験3種の資格とは?
電験3種は、電気主任技術者の第3種のことを指します。特に事業用の電気工作物、つまり発電、変電、受電を含めたあらゆる電気設備において、配線などの各種工事や保安維持、運用、管理の監督ができるようになる資格です。
電験3種が取り扱える電気工作物は、5万ボルト未満、出力5千キロワット未満と決められており、一般の事業所を担当するのが通常です。3種の上位資格として、1種、2種もあり、こちらを取得することでより大規模なものを取り扱うことが可能になります。
受験と取得方法について
電気主任技術者は、経済産業省が免状を交付する国家資格です。試験を受けるために必要な資格や経験などは特になく、年齢や学歴、国籍も問われません。試験を開催するのは、一般財団法人である電気技術者試験センターという団体であり、その中でも、3種の試験は毎年9月上旬ごろに行われています。出願の際には2種との併願も可能です。
試験では、各科目に分かれた出題がなされ、科目の内訳としては、「理論」「電力」「法規」「機械」の4つ。これらすべてに合格することで資格を取得できます。また、その年に合格した科目について、翌年度、翌々年度の試験免除を受けられる「科目別合格制度」もあります。
電験3種の資格はかなりの狭き門
電気主任技術者の試験は、いずれも非常に難易度が高いとされており、3種だけを見てもその合格率は10%前後となっています。試験問題は半分以上が計算を要するものであり、応用力が求められるものも少なくありません。つまり、単純に項目を暗記しただけでは合格は難しいと言えるのです。
合格ラインは、いずれの科目も60%ほどと言われており、まずはそれぞれの科目の平均点を60%以上に設定して臨むことから始めると良いでしょう。
有資格者の就職先は?
電験3種は、さまざまな電気工作物に関して保安管理が行えるほか、同時に各種施設管理において必須の資格。さまざまな事業所でニーズがあることから、3種だけでも多くの現場で活躍することが可能です。
主な就職先としては、各種電気工事を請け負う会社やインフラ整備会社、建設会社、ビル管理会社などがあります。そのほか、自社ビルの管理に際して、外部の管理会社に委託せず、自社で担当部署を持つこともありますから、そういった企業での採用も十分考えられるでしょう。
通常、電気主任技術者を取得するためには、難易度の高い国家試験を突破することが必要です。しかし、電気工学の専門学校で決められた単位数を取得し、試験なしで資格認定を受けるという道もあります。読売理工医療福祉専門学校でも、試験を受けなくても卒業後実務経験2年で取得することが可能です。