一級建築士の年収はいくら?高い年収を得るポイントを解説
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- 一級建築士が得られる年収
- 平均年収は500~700万円前後
- 年齢や性別と、年収との関係は?
- 経験や就職先などにより、年収額は大きく異なる
- 年収の高い一級建築士を目指すポイント
- ゼネコンなど、規模の大きい会社に入社する
- 建築の学校で勉強し、早めに二級建築士を取って入社する
- まとめ
一級建築士の年収は、平均より高いことが特徴です。
一方で、個人差が大きいことも見逃せないポイント。
本記事では一級建築士の年収はいくらか、高い年収を得るポイントはなにかという点について解説していきます。
一級建築士が得られる年収
一級建築士の年収はさまざまですが、ある程度の目安はあります。
ここでは年齢や性別、就職先などの視点から、現状を確認していきましょう。
平均年収は500~700万円前後
一級建築士の年収は、厚生労働省が毎年実施している「賃金構造基本統計調査」で公表されています。 2019年の調査結果によると、平均年収はおよそ700万円です。
項目 | 金額(全員の平均) | 金額(25~29歳男性) |
---|---|---|
きまって支給する現金給与額 | 46万1,800円/月 | 36万7,900円/月 |
年間賞与その他特別給与額 | 148万7,200円/年 | 118万4,400円/年 |
平均年収 | 702万8,800円 | 559万9,200円 |
国税庁「令和元年分 民間給与実態統計調査」によると、給与所得者の平均年収は約436万円。
一級建築士は、高い年収が期待できる職種です。
とはいえこれは、平均の金額であることに注意しなければなりません。
調査機関によっては、平均年収が500万円前後という結果も出ています。
したがって「どこに就職しても高い年収がもらえる」わけではないことに、注意が必要です。
年齢や性別と、年収との関係は?
一級建築士が得られる年収は、年齢によっても異なります。
2019年賃金構造基本統計調査のデータで確認していきましょう。
年齢 | 年収額 |
---|---|
25~29歳 | 559万9,200円 |
30~34歳 | 797万5,700円 |
35~39歳 | 755万3,200円 |
40~44歳 | 826万7,200円 |
45~49歳 | 782万3,200円 |
50~54歳 | 742万9,200円 |
55~59歳 | 801万9,700円 |
60~64歳 | 632万4,800円 |
30代から50代までの平均年収は、700~800万円台です。一方で20代や60代の年収は、30代から50代までと比べて少額です。
また男性と女性では、男性のほうが100万円以上高くなっています。
性別 | 平均年収額 |
---|---|
男性 | 718万900円 |
女性 | 607万5,200円 |
とはいえ女性でも、ほかの職種と比べると年収が高いことは確かです。
しかし男性と比べて格差がある事実は、認識しておきましょう。
経験や就職先などにより、年収額は大きく異なる
さきに確認したとおり、年収額は「25歳~29歳」より「30歳~34歳」までのほうが高くなっています。
建築士になって10年程度までは、経験年数が長くなるにつれ年収も増加。
一方で年収は、就職先によっても大きく異なります。
2019年の賃金構造基本統計調査では、規模別の年収額もまとめられています。
従業員の人数 | 平均の年収額 |
---|---|
10~99人 | 576万6,800円 |
100~999人 | 747万1,400円 |
1,000人以上 | 900万3,500円 |
従業員が99人以下の企業に勤めている方は、1,000人以上の企業と比べて3分の2を下回る収入しか得られていません。
それでも自ら顧客と直取引できる企業は、付加価値をつけ業績をアップし、年収を上げられる可能性もあります。
しかし下請けばかりの企業はなかなか高い業績を上げるわけにもいかないため、年収も低く抑えられがちとなってしまいます。
年収の高い一級建築士を目指すポイント
年収の高い一級建築士を目指すためには、ぜひ知っておきたいポイントがあります。
ここでは2つのポイントを取り上げ、解説していきます。
ゼネコンなど、規模の大きい会社に入社する
年収を上げるためにはゼネコンや大手の設計事務所など、規模の大きい会社に入社することがおすすめです。
それは大企業ならではの、以下に挙げるメリットがあるためです。
・プロジェクトの規模が大きいため、売上も大きい。そのため、高収入が期待できる
・大きな仕事に携わった実績もあげられるため、あなたの価値もアップできる
・将来は自営として独立する場合も、ツテやコネで仕事を得やすい
一級建築士は一戸建て住宅だけではなく、さまざまな施設を設計・工事監理できる資格。
なかでも大規模な施設の設計に携われる機会は、規模の大きい会社でこそ得られるもの。
さまざまな経験を積むことであなたの市場価値も高まり、年収を上げることが可能となります。
建築の学校で勉強し、早めに二級建築士を取って入社する
さきに解説したとおり、一級建築士の平均年収は30代から50代までほぼ同じです。
高い年収を狙うならば、若い年齢で一級建築士になることが重要です。
最短の年数で一級建築士を目指すには、以下の方法があります。
方法 | 修行年数 | 実務経験 | 合計年数 |
---|---|---|---|
専門学校で建築を学ぶ | 2年 | 4年以上 | 6年以上 |
四年制大学で建築を学ぶ | 4年 | 2年以上 | 6年以上 |
上記のとおり専門学校でも四年制大学でも、一級建築士になるまで6年以上かかります。
しかも四年制大学を卒業しても、実務経験を省くことはできません。また一級建築士試験の受験はできますが、実務経験の条件を満たすまでは建築士への登録ができません。
これに対して専門学校の場合は、卒業後すぐに二級建築士の受験資格を得られ、合格により免許登録が可能です。もちろん、読売理工医療専門学校建築学科もそれに対応しています。
若いうちから入社して二級建築士として活躍でき、四年制大学卒業生と同じタイミングで一級建築士になれることは、大きな魅力です。
まとめ
一級建築士は若いうちから、高い年収が期待できます。 読売理工医療専門学校建築学科で学ぶことで、最短で一級建築士になるチャンスを得られます。 早めにステップアップし、より広範囲な仕事を任されるよう努めましょう。