一級建築士になるには?最短でなる方法もご紹介
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- 一級建築士になる4つの方法
- 実務経験ルートで目指す
- 建築の専門学校から目指す
- 建築系の大学や短大、高専から目指す
- 高校の建築科から目指す
- 一級建築士になるために大学に通うメリット・デメリット
- 充実した学習期間を活用できる
- 大卒の資格取得も可能
- 自主的な学習が求められる
- 卒業まで4年の時間がかかる
- 一級建築士になるために専門学校に通うメリット・デメリット
- 二級建築士として活躍するためのカリキュラムが組まれている
- 短期間の学習で二級建築士を目指せる
- 社会人からでも専門学校から一級建築士を目指せる
- 建築士以外の分野は目指しづらい
- 最短で一級建築士になりたいなら、建築の専門学校がおすすめ
- まとめ
本記事では一級建築士になるための基本的な方法と、最短で就職を目指せるルートを解説します。
大学や専門学校で学ぶメリット・デメリットも紹介します。
一級建築士になる4つの方法
一級建築士になる方法は、大きく4つに分けられます。それぞれどのようなステップを踏む必要があるか、順に確認していきましょう。
実務経験ルートで目指す
一級建築士の試験を受けるには、一定の建築に関する学歴か実務経験が不可欠です。 学歴を満たしていない場合、建築実務経験を積み、まずは二級建築士の合格を目指すこととなります。以下に実務経験ルートで一級建築士を目指すステップを示します。
1.建築実務経験を7年以上積む
2.二級建築士試験に合格し、免許登録を行なう
3.4年以上の実務経験を積み、一級建築士試験に合格し免許登録を行なう
この方法で二級建築士試験を受験する場合は、先に実務経験の条件を満たさなければなりません。一方で一級建築士の場合は、試験の合格と実務経験の順番は不問です。
また、最終学歴が大学や短大、高専、専門学校の方でも、建築の科目を20単位以上履修していない場合はこのステップを踏むことに留意しましょう。
建築の専門学校から目指す
建築の専門学校を卒業した方は、2つの選択肢から選べます。
1. いったん二級建築士となり、一級建築士を目指す
2. 直接一級建築士を目指す
1番目の方法を選んだ場合、以下の条件を満たすことで二級建築士になれます。実務経験はいりません。
・専門学校で2年以上学び、建築に関する科目を40単位以上履修して卒業する
・二級建築士試験に合格し、免許登録の手続きを行なう
その後一級建築士になるには試験の合格に加えて、二級建築士での実務経験が4年以上必要です。
一方で直接一級建築士を目指す場合は、以下に示す実務経験を要します。
修業年限 | 建築に関する単位数 | 必要な実務経験 |
---|---|---|
4年以上 | 60単位 | 卒業後2年以上 |
3年以上 | 50単位 | 卒業後3年以上 |
2年以上 | 40単位 | 卒業後4年以上 |
2年制の専門学校で建築を学んだ方は、先に二級建築士となったほうが任される仕事も多く、やりがいもあるためおすすめです。 このメリットを十分に活用し、計画的にキャリアアップを行ないましょう。
建築系の大学や短大、高専から目指す
次に、建築系の大学や短大、高専を卒業して目指す2つの方法を取り上げます。 建築の科目を40単位以上履修した方は、試験合格と免許登録により二級建築士になれます。その後のステップは、専門学校の場合と同じです。
直接一級建築士を目指す場合は、実務経験が必要です。 一例として、大学を卒業した方の場合を以下に記しました。
建築に関する単位数 | 必要な実務経験 |
---|---|
60単位 | 卒業後2年以上 |
50単位 | 卒業後3年以上 |
40単位 | 卒業後4年以上 |
専門学校卒業の場合とほぼ同じことにご注目ください。 以下の表で、2年制の専門学校と大学を比較しました。
学校の種類 | 2年制の専門学校 | 大学 |
---|---|---|
学ぶべき年数 | 2年 | 4年 |
一級建築士に必要な実務経験 | 4年以上 | 2年以上 |
合計 | 6年以上 | 6年以上 |
専門学校を卒業した方は、4年間の実務経験をまるまる二級建築士として過ごせます。 より高いレベルの仕事を任されやすく、実体験に基づいた経験を積める点も魅力です。
高校の建築科から目指す
最後に、高校から直接社会に出たらどうなるか考えてみましょう。 この場合は、いったん二級建築士になる必要があります。
建築に関する科目を20単位以上履修した方は、以下の条件を満たすと二級建築士になれます。試験合格と実務経験の順番は問いません。
・二級建築士試験に合格する
・実務経験が2年以上ある
その後のステップは、専門学校の場合と同じです。 しかし一級建築士になるには就職後、合計で6年以上の実務経験が求められる(二級建築士になるための実務経験2年 + 二級建築士での実務経験4年)ので、そこが難点といえるでしょう。
このように早く社会に出たからといって、一級建築士に早くなれるわけではありません。 専門学校でしっかり建築を学ぶことで日々の業務にも役立ち、より早い成長と職場でのより良い評価につながる可能性があります。
一級建築士になるために大学に通うメリット・デメリット
一級建築士になる際には、大学に進学するという選択肢があります。
以下では、一級建築士になるために大学に通うメリットとデメリットを解説します。
充実した学習期間を活用できる
一級建築士になるために大学に進学する場合、充分な学習期間を得られます。
勉強に使える時間を有効に活用できれば、就職してから役立つスキルの習得も可能です。
将来を見据えて学習するのなら、時間的な余裕のある大学進学が検討されるでしょう。
大卒の資格取得も可能
採用条件を大卒としている企業もあるため、大学に進学すると就職時に大きなメリットを得られる可能性があるでしょう。
建築士を目指しているけれど、あらゆる将来も考慮しておきたいといった場合にも、大学に進学して大卒資格を獲得する方法が検討されます。
具体的に就職したい企業が定まっている場合には、大卒の資格が必要になるか事前に確認しておくことが重要です。
自主的な学習が求められる
大学での学習には、原則として自主性が求められます。
一級建築士を目指して大学に進学したけれど、モチベーションを維持できず学習が続かないといったケースも珍しくありません。
そのため大学で学ぶのなら、自主的に学習できる意識を保ち続けることが重要です。
一級建築士になることをゴールにするのではなく、さらにその先に具体的な目標を設定するのがポイントです。
小さな目標を1つずつ達成していくことができれば、就職に向けた準備も進められるでしょう。
卒業まで4年の時間がかかる
一級建築士になるために大学に通う場合、卒業まで4年の時間がかかる点はデメリットです。
時間をかけて学ぶことは可能ですが、実務経験を積むまで時間がかかるため、実践的なスキル習得は遅めになる点は注意が必要です。
また、4年の学習期間が必要になるため、学費もそれなりに高くなります。
経済的な面が壁になりやすい点も、大学から一級建築士を目指す際のデメリットになります。
一級建築士になるために専門学校に通うメリット・デメリット
一級建築士になるために専門学校に通う際にも、メリット・デメリットがあります。事前に具体的な内容を把握し、進学後をシミュレートしておくとよいでしょう。
以下では、一級建築士を目指して専門学校に進学するメリットとデメリットを紹介します。
二級建築士として活躍するためのカリキュラムが組まれている
専門学校では、二級建築士になって活躍するためのカリキュラムを学べます。効率よく資格の取得や就職を目指せる点は、専門学校を選ぶ理由になるでしょう。
専門学校のカリキュラムに沿って学べば、二級建築士に必要な知識と技術が身につきます。
不明点や疑問点があっても、業界のプロである講師に気軽に質問できます。
積極的な学習姿勢に応えてくれる環境が整っているのも、専門学校のメリットです。
上記の理由から、専門学校で卒業初年度に二級建築士を受験し、資格取得後に経験を積みつつ一級建築士を目指す方法も考えられます。
短期間の学習で二級建築士を目指せる
専門学校は、最短2年で卒業が可能です。そのため短期間の学習でも、二級建築士を目指せる点がメリットです。
短期間でも十分な能力を育める環境が整っているため、無理のないペースで計画的に就職を目指せます。
むしろ効率が重視されているため、無駄な時間を省いてスムーズに二級建築士を目指せるメリットがあります。
二級建築士になってから努力をすることで、一級建築士としての活躍を目指せます。
社会人からでも専門学校から一級建築士を目指せる
専門学校は2年で卒業できるため、社会人でも再進学先として選びやすいメリットがあります。
改めて一級建築士の資格を取得して転職したいといった人にも、専門学校での学習が有効です。
「読売理工医療福祉専門学校」の「建築科」には、夜間に学べるクラスもあります。
働きながらでも建築士を目指せるため、社会人は夜の時間を有効活用するのもポイントです。
建築士以外の分野は目指しづらい
専門学校は特定の領域に特化して、専門のカリキュラムを学べるのが魅力です。
そのため途中で進路を変えたくなっても、別の業界を志望するのが難しい可能性があります。
専門学校から一級建築士を目指す場合には、自分自身とよく向き合い、将来をよく考えたうえで決断することが重要です。
最短で一級建築士になりたいなら、建築の専門学校がおすすめ
最短で一級建築士を目指すなら、建築の専門学校で学ぶことをおすすめします。 しっかり学ぶことで、以下のメリットが得られます。
・建築士になり活躍するためのカリキュラムが組まれている
・卒業初年度に二級建築士を受験することが可能
・4年以上の実務経験と試験の合格で、一級建築士になれる
読売理工医療福祉専門学校も、上記に対応可能。
必要なカリキュラムを、2年間に凝縮しています。実践力を養う授業で確実に学べ、現場で活躍できる実力をつけられることも魅力です。
また、二級建築士の対策講座や就職のサポートもあります。普通科高校出身の学生も多く、安心して学べます。
まとめ
大学や専門学校であれば、一級建築士に必要なスキルをスムーズに習得できるでしょう。この機会に最短で就職できる方法を、上記を参考にチェックしてみましょう。