テレビディレクターの仕事内容とは?
-
最終更新日:2021/05/03
公開日:2021/04/27 - 業界コラム
この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です。
この記事では、テレビディレクターの具体的な仕事内容を紹介しています。記事の後半では、ディレクターならではともいえる他職種との連携や、やりがいについても解説します。この職種を目指すうえで「一体どのような仕事をするのだろう?」や「自分にできそうな仕事内容だろうか?」と気になる方は、ぜひ本記事の内容を確認してみてください。
テレビディレクターの仕事内容
テレビディレクターの仕事内容は、大きく分けて以下の3つです。
- 監督
- 演出
- 編集
ここでは、それぞれの要素について詳しく解説していきます。
制作現場の監督
テレビディレクターの仕事で最も大切なのは、番組制作現場の監督です。
テレビ番組をつくる場合、カメラマンや照明、音響といった数十~数百人ものスタッフが携わります。このほかに、芸能人などの出演者もたくさんいます。こうした人々に現場レベルの調整や具体的な指示を出し、より良い番組を作っていくことがディレクターの大事な仕事です。
大手キー局に就職した場合、ひとりのディレクターが1番組を担当する分業制になることが多いです。一方で、地方局の場合は、バラエティ番組やドキュメンタリーといった幅広い番組の指揮監督をつとめます。
番組の企画・演出
テレビ番組の制作は、プロデューサーが取り仕切る企画会議から始まります。場合によっては、現場レベルの意見を伝えるために、テレビディレクターも企画会議に参加することがあります。番組の企画から携わるときには、取材やリサーチをしっかり行ない斬新な切り口を見つけたり、企画内容に厚みをもたせたりする必要があります。
そして、番組企画が完成したら、その内容を映像として表現するために、具体的な演出を考えていくのもディレクターの大事な仕事です。番組のクオリティは、進行方法やスタジオの雰囲気によって大きく変わります。したがって、番組の企画~演出に携わるディレクターのセンスは、人気や視聴率に影響する非常に大事な要素となります。
編集
収録VTRがそろったら、番組の完成に向けて以下のことを考えながら編集作業に入っていきます(番組の放送日に合わせるために徹夜で作業を行なう日もあります)。
- どの部分を使ったら番組がおもしろくなるか?
- どこでテロップを入れるとわかりやすくなるか?
- 出演者のどの表情が魅力的か?
これらの作業には、企画・演出と同様にディレクターのセンスがあらわれます。ディレクターのほかに編集作業スタッフがいる場合は、彼らに作業方針を共有することも大切です。
また、視聴者を飽きさせないインパクトを出すために、最新の映像技術や編集技術などを使うことも非常に大切です。したがって、ディレクターになるには、映像編集に欠かせない各種ソフトを使いこなせる技術も必要となります。
プロデューサーとの連携も重要
番組制作では、ディレクターとプロデューサーの連携も必要です。ディレクターが現場監督であるのに対して、プロデューサーは予算や企画といった番組全体の統括をする総責任者になります。
ディレクターとプロデューサーの違いとは?
番組制作を行なうときには、以下内容についてプロデューサーと密なコミュニケーションを図り、連携を取りながら仕事を進める必要があります。
- 演出方法に問題はないか?
- 企画の意図との間にズレはないか?
- 予算の範囲内におさまるか? など
予算不足などの理由で大がかりな収録ができない場合は、企画内容を映像化にこぎつけるまでの調整を重ねるのも、ディレクターの大事な役割になります。
テレビディレクターのやりがい
先述のとおり、ディレクターは一つのテレビ番組に対して、企画から演出、編集まで携わる仕事です。また、現場監督や調整役として幅広いスタッフと関わることから、完成した番組が放映されると「自分たちの番組がテレビに流れている」という仲間との一体感や達成感、充実感が得られます。
SNSなどが普及した近頃では、古い時代と比べて番組の反響や評判もディレクターの耳に届きやすくなりました。そのため、インターネット上での話題性と視聴率の両方が高かった場合も、地道に頑張ってきた努力が認められたと感じることが多く、非常にやりがいのある職種です。
まとめ
テレビディレクターの仕事内容は、以下の3つが中心です。
- 制作現場の監督
- 番組の企画・演出
- 編集
現場レベルの調整や、撮影スタジオにおける出演者への具体的な指示だしなど、制作現場での監督業務がディレクターのメインの仕事になります。プロデューサーとの連携も必要になるので、各種調整や指示だしのためのコミュニケーション能力は不可欠です。ほかにも、編集における技術力やセンスなども必要です。
ディレクターは企画、演出、編集と多岐に渡る職務範囲なので、やることも多く大変ですが、制作に関わった番組が放送され、良い反響を得たときに感じるやりがいは、非常に大きなものです。
ディレクターを目指したい方は、以下の記事もぜひチェックしてみてください。ディレクターになるためのルートを紹介しています。
■本記事は本校が信頼できると思われる外部情報や、これまで得られた知見に基づいて作成しておりますが、その正確性や完全性を保証するものではありません。
免責事項について
あわせて読みたい関連記事
-
前の記事
テレビディレクターになるには? 代表的なルートを紹介 2021.04.27
-
次の記事
テレビディレクターの年収・給料の目安 2021.04.27