テレビの映像編集者になるにはどうしたらいいのか?
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最終更新日:2021/05/03
公開日:2021/04/15 - 業界コラム
この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です。
テレビ業界には、撮影・照明・音声など、さまざまな技術系職種がありますが、映像編集もその一つです。
だれでも動画配信ができる時代において、専門家としての“映像編集者”には何が求められているのか、気になる方も多いでしょう。
この記事では、テレビの映像編集の具体的な仕事内容とやりがいを説明し、キャリアパスと専門職として必要な資格や資質を解説します。
プロとしての映像編集の仕事に興味のある方は、ぜひ参考にしてください。
テレビの映像編集とは?
テレビの番組制作には、撮影・照明・音声などの制作系技術職も携わります。
映像編集もその一つで、テレビ番組の素材を編集し、放映できる状態にする仕事です。
映像編集は「オフライン編集」と「本編集」に分かれます。
オフライン編集で準備した映像を、本編集で作品として完成させる流れです。
オフライン編集は、映像素材のつなぎ合わせやタイトル挿入などがメインです。
本編集では、映像のカラー調整や音声・音楽の合成を行ない、映像として完成させます。
テレビの映像編集の仕事内容とやりがい
ここからは、テレビの映像編集の仕事内容や流れ、やりがいをご紹介します。
テレビの映像編集の仕事内容
映像編集は、テレビ番組の映像素材を編集し、放映用にまとめる仕事です。
編集のやり直りは、時間・費用がかさむため、本編集の前にオフライン編集の工程をはさむことが一般的です。
オフライン編集は、映像素材のつなぎ合わせやタイトル挿入がおもな作業で、比較的簡単な編集業務です。オフライン編集で下準備し、その後の本編集で、放映できる状態に仕上げます。
本編集では、オフライン編集で準備した映像にカラー調整やぼかし・モザイクなどの加工、音声・音楽の合成を行ない、映像を放映できる状態にします。本編集は映像の総仕上げであり、高度な技術が必要です。
ディレクターから細かい指示がある場合からお任せまで、映像編集の仕事の流れはさまざま。ケースに応じて臨機応変に対応します。
演出を担当するディレクターが、映像編集を担当するケースも珍しくありません。
映像編集の仕事のやりがい
映像編集は、撮影素材をどうつないだら制作意図が伝わるかを考えて組み合わせる仕事です。自分の考えた世界観を映像として作り上げ、自分の作ったものがたくさんの方の目に触れるだけでもワクワクしますし、反響が良ければ、喜びはより大きいでしょう。
また、映像編集の仕事は地上波に限りません。
BS・CS放送に各種動画配信サービスと、実績・スキルのある映像編集者のニーズは高いようです。
テレビの映像編集のキャリアパス
テレビの映像編集者になるためのキャリアパスをご紹介します。
映像編集者になるためのルートは、大学・短大・高等工業専門学校・専門学校を卒業後、テレビ局や映像制作会社に就職するのが一般的です。
テレビ局や一部の著名な制作会社は、4年生大学卒業以上が応募条件ですが、ほとんどの制作会社は大卒以外でも問題ありません。
番組制作の多くは、テレビ局から番組制作会社へ外注されます。
映像編集が希望なら、現実的な就職先は番組制作会社です。
入社後はアシスタントとして経験を重ねスキルを磨きます。
実績を積み、人脈が築ければ、フリーランスとしての活動も可能な職種です。
テレビ関係の映像編者に必要な資格や能力
テレビの映像編集者に求められる資格・能力・スキルを解説します。
プロのセンス・スキルは必須
編集作業のデジタル機材は、その気になればだれにでも使えます。
各種映像編集ソフト・アプリも簡単に手に入り、一般人でも容易に映像編集ができる時代です。
しかし、プロとしての映像編集者には、アマチュアと一線を画すセンスや、日々進歩する映像編集ソフトを使いこなすスキルが求められます。
素材のなかからシーンを選んで効果的に組み合わせるには根気も必要ですし、ディレクターの演出意図を理解する能力も必須です。
また、納期に間に合わせるためのスケジュール管理能力も不可欠です。スケジュールが押すと長時間編集室にこもって作業することもあるので、忍耐力も必要かもしれません。
映像編集に有利な資格
映像編集の仕事に特に必要な資格はありませんが、「映像音響処理技術者資格認定」を取得しておくと映像コンテンツの映像音響処理技術の基礎知識があると判断され、有利になる場合があります。
読売理工医療福祉専門学校の放送映像学科でも、この資格取得に力を入れています。
参考
まとめ
テレビの映像編集は、素材を組み合わせて放映作品として完成させる仕事。
自分の作ったものが世に出て、反響が得られるやりがいのある職種で、人材ニーズも高いようです。
映像編集者になるには、大学や専門学校を卒業後にテレビ局・制作会社に就職するのが一般的で、実績・人脈次第でフリーランスとしての活動も可能です。
だれでも動画編集が可能な時代だからこそ、映像編集にはプロならではのセンスや理解力、最新機器を使いこなすスキルが求められています。映像系の専門学校などで専門知識・スキルを学ぶという選択肢もぜひ、検討してみてください。
■本記事は本校が信頼できると思われる外部情報や、これまで得られた知見に基づいて作成しておりますが、その正確性や完全性を保証するものではありません。
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