番組制作会社に就職した場合の年収事情
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最終更新日:2021/05/03
公開日:2021/03/16 - 業界コラム
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「テレビ番組の制作の仕事に就きたい」 と考えたとき、収入に不安を感じる方は多いようです。テレビの番組制作会社に就職した場合、実際どれくらいの年収が見込めるのでしょうか?
この記事では、将来テレビ番組の制作に携わりたい方に向け、番組制作会社の年収事情を、制作会社のカテゴリ別にご紹介します。
夢や希望を実現するには、生活基盤の安定も大切です。希望する業界の収入事情はしっかり把握しておきましょう。
番組制作会社の年収事情
最初に、番組制作会社の年収事情について解説します。
テレビ局よりも年収は低い
キー局や地方局などと比較すると、番組制作会社の年収は一般的に低めです。職種によっても異なりますが、ディレクター職を例にあげると、キー局では年収1,000万円超も珍しくありません。地方局でもキー局の7~8割程度の年収のようです。
一方、番組制作会社の場合、年収は300~600万円ほどが相場です。下記の記事で、テレビディレクターの年収・給料について解説しているので、ぜひ参考にしてください。
番組制作会社の年収はテレビ局と比べると低くなりますが、番組制作会社であれば、入社後高い可能性で制作業務に関われます。テレビ局の場合、一般企業同様の部署・職種も多く、入社後希望どおり制作部門に配属されるとは限りません。
テレビ局の予算に左右される
テレビ局から仕事を受注する番組制作会社は、発注元のテレビ局の経営状況や番組予算で売上が変動し、制作会社の従業員の給料にも直結します。予算が潤沢なテレビ局から多くの仕事を受注している制作会社であれば、安定経営で年収も高い傾向です。
都市部の制作会社は地方よりも年収が高い
都市部の制作会社、特にキー局から仕事を受注しているような制作会社であれば、地方の制作会社よりも年収は高めです。収入を重視するなら、地方でなく都市部の制作会社が良いでしょう。地方には地方の良さがありますが、都市部ならではの企画・規模の番組制作に携われるのも大きな魅力です。
制作会社別の年収目安
制作会社の年収の相場は、制作会社の属するカテゴリによって大きな開きがあります。制作会社をキー局グループの制作会社とそれ以外に分け、年収の目安を解説します。
キー局グループの番組制作会社
番組制作会社のなかで高めの収入が期待できるのは、キー局の番組制作を手がけ、経営に不安材料が少ないキー局関連会社です。
キー局関連会社・子会社の番組制作会社は、仕事量に波が少なく、年収も中小の番組制作会社よりも高い傾向にあります。会社や制作内容によっては、番組制作で問題になりがちな長時間労働が控えめなケースもあるようです。
例えば、TBS系列の番組制作会社「株式会社 TBSスパークル」 には、TBS人気番組のディレクターも所属しています。
公式サイトによると、2022年度新卒採用の場合、初任基本月給は24万2,644円で、固定残業手当の7万644円を含み、法定内20時間・法定外30時間(固定残業手当の対象)を超える残業には別途残業手当が支払われます。年2回の賞与もあり、安定した収入が期待できるでしょう。
NHKには教育番組に強い「NHKエデュケーショナル」 や映画製作も手がける「NHKエンタープライズ」 があります。日本テレビには「日テレ アックスオン」 、フジテレビジョンには「共同テレビジョン」 、テレビ東京の「テレビ東京制作」 など、キー局・準キー局の系列制作会社はいくつもあり、系列ならではの安定性が魅力です。
独立系の番組制作会社
キー局系列以外でも、大手の番組制作会社はあります。有名番組のクレジットで見かけることの多い「テレビマンユニオン」 「ハウフルス」 などは複数の制作部門を持ち、待遇もキー局系列の制作会社と比較して見劣りしません。人気番組に携われる機会が多いのも魅力です。
CM系の番組制作会社と動画配信系
「東北新社」 「AOI PRo.」 など、老舗の大手CM制作会社がテレビ番組制作部門を持っているケースもあります。屋台骨のCM部門の平均年収は高めで、番組制作部門スタッフの待遇も高水準を期待できるでしょう。映像に関する多彩な知識・スキルが身につく点もメリットです。
NetflixやHuluなどの動画配信サイトもオリジナルで番組制作を行なっています。グローバル展開している企業は年収もかなり高め。番組制作に携われる会社の選択肢は、いくつかあることを覚えておきましょう。
まとめ
年収を重視するなら、都市部の番組制作会社がおすすめです。特にキー局系列の会社であれば、経営の安定性も魅力。もちろん、有名番組を手がけているような年収が高めの会社は、入社時の競争率も高めです。
最近はCM制作会社もテレビ番組の制作に参入していますし、動画配信サイトでもオリジナル番組を制作しています。どのようなキャリアプランを目指したいか、年収とのバランスも含めてよく考えましょう。
■本記事は本校が信頼できると思われる外部情報や、これまで得られた知見に基づいて作成しておりますが、その正確性や完全性を保証するものではありません。
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